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2023.06.22 札幌北店

茅ヶ迫SE ニュルブルクリンク出場物語

Q.ニュルブルクリンク(以下NBR)へ札幌からどのように向かったのですか?

成田空港で1泊し7時集合、STIと合流し15H北極回りでフランクフルト空港へ、

空港からレンタカーで2Hかけてニュルブルクという町のホテルへ、

その時点で夜21時を回っていたので、その日は疲れをとるため寝ました。


翌日は、朝5時前に起きて1時間ほど散歩をしました。


その後、7時半ころ隣町のアーデナウでレース車両の事前整備でブレーキ交換や、足回りのチェック、トレーラーに荷物の積み込みなど準備をしました。

この日は夕方18時頃に終わりましたので、STIのメンバーと夕食を交えました。



翌日9時、アーデナウからニュルブルクリンクへ移動し、テント・パドックを設営。

レース車両を迎える準備をし、夕方レース車両を搬入しました。


翌日、昼頃から予選本線を走るための車検を行い予選前の車両チェックをして終了。

木曜日からは朝10時集合。

11時からドイツ応援ツアーの方々と集合写真を撮りました。


予選1が始まり13:30~15:00、この間は車両チェック、

予選2が20:00~23:30、私は足回りのチェック、STIはエンジンのチェック等を担当しており、

外装パーツの交換なども行っておりました。


金曜日は予選3を行い、ドライバー各々が2周以上の周回を重ね、

本戦の走る順番でいい位置を確保することができました。

 

翌日の本戦スタートは夕方16時の為、朝から車両の最終チェックをしながら本戦を迎えました。


 

本戦が始まり基本はタイヤ担当として、ピットレーンで点検交換をメインに行っておりました。

サブとしては、履き終わった後のタイヤのチェックと、次のタイヤの準備をしておりました。

サブの方はやることが多く眠くなる暇は無かったのですが、メインは108秒間のピット作業以外は基本待機のため後半は眠気との戦いでもありました。


Q.本線で一番大変だったことは?

朝6時頃の緊急ピットインでのエンジン載せ替えです。

ドライバーからの無線で戻れないかもしれないという連絡が入り、

ピットに入ってきてからぶつかっていることも知りました。

足回り部品の取り換え、4輪アライメント、エアジャッキの交換、

やれることをすべて行う緊急ピットインでSTIのニュルブルクリンク参加至上、

最も過酷なピット整備であったようです。



Q.本戦で一番うれしかったこと

ピット整備で4時間半かかりましたが全スタッフ一丸となりレース復帰ができたことです。

STI以外のチームからも握手を求められ、GOOD JOB、NICE FIGHTなどの声を掛けられ感動しました。



Q.この経験を経て、学びや、気づき気持ちの変化、印象に残っていること。

ドイツでの10日間は毎日が楽しく刺激的な日々であっという間でした。

その中でもディーラーメカニックの仲間やSTIスタッフとコミュニケーションをとり、チームとして信頼関係を築いていき、一体感を持って本戦のレースに臨めたことが緊急ピットインでの作業に活きたのだと感じています。

実際には緊急ピットインの時は状況を把握するまでに時間がかかりましたが、STIスタッフさん達の動きを見て自分のできることをやらなくてはと、周りを見て冷静になれたのもチームとして一体感があったからだと思います。

ディーラーメカニック同士でも声を掛けあいながらしっかりと連携できたことで、より一層絆を深められたと感じています。

今は多少終わってしまった喪失感がありますが、最高の仲間とニュルブルクリンクで最高の経験ができたことに自信を持ち、関わっていただいたすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。



Q.最後にこれからNBRを目指す後輩に一言

2023年は新型車投入で世間的にも注目度が高いレースとなりましたが、結果としては目標に届かなかったので、2024年は目標が達成できるよう、今から準備が始まっています。

常に自分には何ができるか、どうしたらチームの為になるか、仲間が何をしてほしいのかを考えて行動できるように準備をしてください。

最高の結果になるように全力で応援しています!!